センチメモリー/センチメモ

いつの間に私たちはこんなに遠くへ
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将軍というのはな……もっともっと卑しい女の事じゃ

評価:
よしなが ふみ
白泉社
¥ 650
(2009-09-29)
コメント:4巻では綱吉にはあまりいい印象がなかったのですが、5巻を読んだらこの人はこの人で凄いなと思わされました。綱吉と右衛門佐とか綱吉と吉保とか、結局本当に深いところで繋がっている(ように見える)ふたりほど肉体関係が発生しないんだよね……切ない。四十七士のエピソードを、浅野内匠頭だけ性別逆転させずに描いたのが、うまいなーと思いました。

 ふらっと本屋さんに寄ったら平積みされていたので慌てて買いました。このところ買い物といったらスーパーで食糧とか生活用品とか、そうでなければ家具だったので本を買って何だかホッとしました(笑)

 面白かったです……! 4巻では綱吉にあまりいい印象がなかったのですが、5巻を読んだらこの人はこの人で凄いなと思わされました。吉保に「裏切るなよ」というシーンが好きです。あの場面すごくエロいと思う。
 綱吉と右衛門佐とか綱吉と吉保とか、結局本当に深いところで繋がっている(ように見える)ふたりほど肉体関係が発生しないんだよね……切ない。

 子を成して、血統を次へ繋げるという使命を負わされ、「性」を他者に管理されているかぎりは、男も女も、搾取する(抱く)側もされる(抱かれる)側も、地獄なんだな……。それは女が「抱く」側にまわっても変わらないのですね。

 四十七士のエピソードを、浅野内匠頭だけ性別逆転させずに描いたのが、うまいなーと思いました。あのエピソードがいかに男性目線のものかというのが際だった気がする。
『「性愛」格差論』だったか、酒井順子が「新撰組が腐女子に人気のモチーフなら、四十七士も いいのではないか」という趣旨の発言をしているのを読んで、あーこの人まったくわかってない、ホントにそういう感性が欠落してるんだなあとしみじみ思ったことがあって、ただ自分がなぜそう思うのかという根拠はよくわからずにいたのですが、わかった。忠臣蔵はどこまでいっても、感性も理屈も何もかもが男の物語なんだ。同じ自己犠牲でも、革命はわかるけど仇討ちはイマイチですよね……。
 まだギリギリ戦国を引きずっている家光の頃と、すっかり泰平平和に慣れきった元禄の時代の空気の違いみたいなものも伝わってきました。

 桂昌院と永光院が再会するところで泣きました。
本・活字 | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | 麻子
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